俺たちの時代 3
A「俺、『まぶしがりや』なんだ」
B「へ?」
A「えっ? あっ」
A「俺、『まぶしがりや』なんだ」
B「ええ、Aさんの声もちゃんと聞こえてますし、言わんとしたい事も意味を聞かないでもわかりますよ。でも『へ?』と答えたんですけど」
A「俺さ、コンタクトじゃない? だからなのかな〜、夜になると、、、」
B「僕の質問は無視ですか?」
A「うん。夜になると、街灯や車のライト、いろいろ明かりが点いている、まあ当たり前なんだけど、その光のところがハレーションっていうの? まぶしいんだよね」
A「だから、『まぶしがりや』。高橋克典と同類。」
まぶしがりや代表
B「高橋克典はまぶしがりやのカテゴリーなんですか?」
A「えっ、だっていつもまぶしそうじゃない?」
C「まあ、目が細いからそう見えなくはないかな」
B「Cサンまで。Aさんを甘やかしちゃダメですよ。すぐ調子に乗るんだから」
A「あと、アレ、車の運転してて、いや、運転してなくても、対向車のハイビーム! すごいまぶしくて、ぶん殴ってやろうかと思うくらい」
C「たまに信号待ちでハイビームしたままで、その信号待ってる間、ずっとまぶしいよね」
B「それはわかります」
C「あと、片方は普通なんだけど、もう片方だけハイビームになってるやるもあるよね?」
A「ああ、ヌマケンだろ?」
B「ヌマケン?」
A「そう、ヌマケンさんみたいじゃないか」
C「ああ、新沼謙治ね」
ヌマケンさん
B「なんで今日は心が通じ合ってるんだろ? あと新沼謙治をヌマケンと呼ぶ程ポップじゃないと思うんですけど」
A「アレ本ん当ーっにやめてほしい! 街灯も点いてて割と明るいのに何が見えないんだろ? ていうか何が見たいんだろ?」
C「よほど暗い道ならわかるけどね」
A「俺たちの時代はさ、暗い道でハイビームしてて、対向車なんかきたらすっとロービームに戻すっていうのは最低限のマナーだったよな」
B「確かにそういうのは今はないのかもしれないですけどね。」
A「今じゃ逆にハイビームにしなさいってどっかの政治家がのたうち回って言うもんだから、それを鵜呑みにした愚民どもは皆ハイビームよ」
B「愚民って」
A「愚民だよ! 俺はまぶしいの! まぶしくないように生きたいの! もうまぶしいのはゴメンなんだよ!」
B「後光効果って知ってます?」
C「ああ、太陽の光をバックにってやつ?」
B「そうです。あれは心理的に効くらしいですよね。プレゼンなんかでも生きるらしい」
A「俺は後光は欲しくないけど嫁さんは欲しいよ」