職質を受けたときの憤りを抑える予防法
風邪をひいて、寒い寒い夜の中を、仕事帰りに自転車に乗って、
もう、もう少し、後少しで駅前の駐輪場に着くというところで、
信号待ちをしていたら、パトカーが横切り、
そのすぐ後に女の子が信号無視をしたにも関わらず、
その子はお咎めなしなのに、信号が青に変わって、
あと、ここの信号を通って、あの道通ったら、駐輪場だというのに、
「はーい、ちょっといいですか?」だって
振り返るとおまわりさん。
少し言葉がなまっていたので京都、もしくは関西人ではないのではないか、
と推測するも、
「お兄さん、自転車無灯火で、耳にイヤホンしてますよね?」だって
「だから何ですか」と言ってはみたものの、
「無灯火とイヤホンは道路交通法違反だってご存知ですか」だって
「知ってるけど、無灯火は、もう少しで駐輪場だから、めんどくさいし、消したんです。」と言ったはいいけど、
「違反は5万円以下の罰金なんですよ」だって
そこで少しスイッチ入っちゃって、
「何それ? イヤホンなんて歩いている人もバイクの人も付けてるけど違反じゃないやん」って返したんだけど、
「いや〜自転車の場合違反なんで」だって
「いや、危ないか危なくないかは君も見たらわかるでしょ? 歩いている人も危ないし、なぜ自転車だけ違反になるのかが納得いかない」って言ったものの、
「いや、でも法律で決まってるんでね」だって
こいつ俺のこのカゴの付いた、ブレーキするたびすごい音のなる、ママさえも避けるというこのママチャリに乗っているこの俺を捕まえて、5万円の罰金をとろうというのか、って思ったので
「じゃ、次から気をつけます」と言ったものの、
「分かりました、今回は注意ということでね、すみませんが防犯登録の番号を調べさせてもらってもよろしいですか」だって
こいつマスクしてマフラーをぐるぐる巻きにして、過剰なほどに服を着込みすぎてパンパンになってる俺を捕まえて、気遣いという配慮が欠けているのだろうか、と思ったのだが、
「早く終わらせて」と言ったら、
「すみませんがお名前教えてもらってもいいですか」だって
「まず君が名乗れよ。相手にものをお願いする、たずねるのに初対面でまず名乗らないのは怠慢だ。だから言わない」って言ったら、
「分かりました、それじゃ結構です」だって
いや、名乗りたくないのかい!
ということがあったんですけど、誰か正解を教えてくれませんか。