レバ刺しを食わせろ

思ったことを間違ったまま書いている

まったくもって興ざめである。

最近、パーカーのフードを被ったままの人をよく見かける。

特に若い人によく見られるのだが、どこの何ずみ男にインスパイアされたのだろうか、僕には分からない、というかパーカーあまり着ないから。

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フードをかぶった人

帰路につくため電車を待つ。

湖西線は折り返しの電車が多いので待っていた。時間帯によっては人が多く座れない時も少なくはないが、その時は時間が遅かったせいもあり、座ることができた。

僕の目の先には優先座席がある。

そこへ一人若い男が入って座った。フードを被っている。

優先座席に座るなんてなんて思わない。というか、空いてるなら好きにすればいいのだ。と思っていたら、また若い男が一人、座った。フードを被っている。

対角線にその2人は座っている。(優先座席は向かい合っているので)

2人か。お互い知らないもの同志なのに、お互いフードを被っているという偶然。いや、そこまでスタンダードになっているのか。いや、そんなに見たことないからまだそこまでというほどでもないだろう。

するとまた一人、フードを被った男が空いている席はないかあたりを見回している。

あそこだ!あそこの優先座席が空いているぞ!座るんだ!僕の心の中はそう叫んでいた。

座った! 4人座れる優先座席に3人フードを被った人たちが座っている。しかも3人とも知り合いではない。こんな偶然があるのだろうか。僕は興奮していた。あと一人。

あと一人、フードを被った人があの優先座席の最後のシートに座ったとき、物語はハッピーエンドへと向かうのだ。あと一人。あと一人。僕の中で音頭をとっている。

ゴシックロリータのファッションをした女の子が入ってきた。ダメだ!座っちゃ。どうしても座りたいなら、僕が席を譲ってやる。今にも言ってしまいそうな勢いであったが、その女の子は座ることの選択をやめ立った。

少し酔ったようなサラリーマン4人組みがやってきた。誰も座ろうとしない。そうだ。そのまま立って4人とも話を続けるがいい。

おじいさんが入ってきた。

ああ、That's 優先座席。ああ、座っちゃう。座るよね、そりゃね。座るしかないもんね。しかしあたりを見回したおじいさんはそそくさとその電車を出て行った。

と同時に、とても頭のハゲあがった男がその優先座席の残りの1席を座った

真逆じゃねえか。(いろんな意味で)

興ざめである。