レバ刺しを食わせろ

思ったことを間違ったまま書いている

第4話 飛び出せ!リボンちゃん

僕の名前は戸々高公太郎。

同居人のロコちゃんはお店が休みなのに「店でミーティングがある」と言って出て行ってしまう。

僕は気になったのでロコちゃんを尾行することに。

すると言った通りロコちゃんは店へ入っていく。僕は安堵したのでそのまま地下ハウスへ足早に行ったんだ。

ロコちゃんは店へ入るとボーイの木村君が一人ソファに座っていた。

「何してるの?」とロコちゃん、木村君は何も語らずロコちゃんを自分の身体へ引き寄せてしまう。

「ダメ!」ロコちゃんは言うがまんざらでもなさそう。

その頃地下ハウスではたいしょう君が「僕はバイかもしれない」とカミングアウトしている。というのも、最近リボンちゃんのことも性的興奮を覚えるという。

一度この地下ハウスへ誘い出そうとしたが「あんなクスリまみれの部屋に入りたくない」と断られてガッカリ。

「一度味わったらリボンちゃんだって離れられないんだから・・・」とポツリとつぶやいたのを覚えている。

 

次の日、カナちゃんとランチに行く約束をしていたロコちゃんは、木村君の部屋から出て行く姿をこうし君に見られてしまう。ロコちゃんは女の顔だったと言っていた。

そのころ、僕たちはもう一度リボンちゃんを地下ハウスへ招待する為にチーム公太郎の面々でリボンちゃんの家を訪れた。

僕たちはリボンちゃんを見事トリップさせることができ、その夜地下ハウスを尋ねてきたことは言うまでもない。

その日は皆いつもよりも楽しくトリップすることができた。

家に帰るとロコちゃんがいたが、僕はロコちゃんが木村君とのことを隠していることをこうし君から聞いている。でも僕はそれを言わず、ただ、ただ、ロコちゃんを見つめるだけだ。

 

秘密 (文春文庫)

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