第2話 作るよ!地下ハウス
僕の名前は戸々高公太郎。
今日は同居人のロコちゃんがお店を移って初めての出勤日。
お客さんが来るか心配しているロコちゃんの為に僕はお店に行ってボトルをおろしてあげようと外へ出たんだ。
すると、こうし君とたいしょう君に道でばったり出会い、一緒に居酒屋へ飲みに行くことになったんだけど、ロコちゃんのお店へ行くことをすっかり忘れてしまった。
居酒屋でバカ騒ぎをしているとその居酒屋の常連のダジャレ好きなまいどさん(通称)、めがねさん(通称)と、その2人と同伴するという多国籍キャバクラのマフラーちゃんとちび丸ちゃんが店に入ってきて僕たちと意気投合したんだ。
マフラーちゃんとちび丸ちゃんのお店が開く時間が迫ってきたのでその多国籍キャバクラで飲もうという話になって居酒屋を後にすると急に雨が。
とても強い雨だったので大きな木の下で雨宿りをしているととても怖そうな人たちが僕たちに絡んできて大ピンチ。
険悪なムードになり、殴られそうなになった僕たちだったけど、雨の中なんとか逃げ切って多国籍キャバクラは諦めて、たいしょう君の家で飲み直すことに。
たいしょう君はゲイ。リボンちゃんのことも好きだけど、それは精神的なもので性的興奮を覚えるのは同性だという。
たいしょう君が住んでいるアパートにはたいしょう君が世話をしているヒモでチェコ人のネテル君がいた。ネテル君は何かフラフラになりながら僕たちを出迎えてくれる。
お酒にでも酔っているのかと思ったけど、これは、そう、経験上、トリップというやつだと悟った。
たいしょう君の住んでいるアパートは他にも外国人がたくさん住んでおり、場所も雑居ビルの地下に位置する。ネテル君は「コノ家はチガイホウケンというヤツさ」と何度も叫んでは笑っていた。
すっかり仲良くなった僕たち。
僕はみんなのリーダー的存在になった。
僕も含め、みんなトリップをしている。
するとたいしょう君が「ここを俺たちの地下ハウスにするぜ!」と大きく叫び、みんなもそれに呼応したので僕たちを「チーム公太郎」と名乗ろうと提案し、またみんなは呼応した。
そのころ、ロコちゃんは新しいお店に公太郎が来るのを待っていた。だけど僕はトリップしていたし、すっかり忘れていたんだ。帰ってからたっぷり怒られたけど。
だけどロコちゃんは、こうし君の彼女のカナちゃんもいたので寂しくはなかったし、他のお店の人たちとも仲良くなったという話をしたので僕はまだトリップしていたのでなんだか楽しくなってきた。