レバ刺しを食わせろ

思ったことを間違ったまま書いている

人も機械も同じ

今日から少しずつ、日常に戻っていこうとまた書き続けることにした。

僕は人間も機械も同じだと思っている。結論だけを延べてしまえば、極論に聞こえるのかもしれないが、類似しているところが多々あるからそう思うのだ。

ずっと使っていないパソコンと毎日使っているパソコンでは故障するのはどちらが早いか。経験している人なら即座に前者と答えれるだろう。

機械というのは常に(ほぼ毎日)動かせている方が長く持つ。

実際僕が働く先で使用しているパソコンで常時使用しているパソコンとOSが古くなり、ほとんど起動していないパソコンで、久しぶりに古いパソコンを起動すると中のHDDがクラッシュしていて起動できなかったという経験が結構ある。

それと同じくして、人はどうだろう。

良く言われているのが、ずっと働いていた人が隠居をした途端、見る見るうちに衰えて来て寿命を迎えたという例を多く聞くだろう。

僕の友だちは、30代半ばになったとき、派遣社員も加味してリストラにあった。

リストラされた後、すぐにでも働き出せれば良かったのだろうが、彼は働か(け)なかった。他人からすると甘えに聞こえるのだろうが、僕も20代前半まで同じ境遇だったので彼の心境が痛いほどわかるし、それに伴って彼に強く言うこともなかった。

他の友だちは彼に対していろいろ言っていたけど、僕は言えなかった。

それが今となっては後悔している。

40代に向かう彼の体はみるみる衰え、週末は畑仕事を手伝っていたとは聞いたが、特に精神的な部分も含め本人でも分からないが衰えていたことはわかる。

2年前に4人くらい集まって食事を共にしたが、その時も黄疸が出ていて、明日から検査入院するとのことだった。

動かせていない体は悲鳴を上げるも、当時、入院と食事改善、入院中、後しばらくは酒を断っていたとのことなので、以後は少しは改善したのだろう。だが、精力的に動いている人とやはり動いていない人の回復の仕方は歴然、彼は少し回復したと感じたところでまた酒を始めてしまった。

「また悪くなれば入院して断酒すればいい」とでも思っていたのだろうか。

彼は本当に死ぬギリギリまで酒を飲んでいた。

最後病院に入ったときにはもう手遅れだったという。

何が彼をそうさせたのだろう。

寂しかったから?

お酒が好きだから?

働きたくても働けなかったから?

自己に劣等感を感じていたから?

彼には帰る田舎もあったし、選択肢としては田舎に帰り、畑仕事を手伝いながらのんびり暮らす生活もあったろう。

それを引き止めていたのは友人である僕らの存在があったからであり、彼もまた未練があったからだろう。

もし、今、誰か知り合いが同じ境遇になったとしても僕はまだ強く言えないのだろうが、同じことを繰り返したくない思いは大きいので、僕の出来ることを考えて手を差し伸べてやりたいと思う。