レバ刺しを食わせろ

思ったことを間違ったまま書いている

本当に僕が言う立場じゃないんだけど、無能だと思った

去年の夏くらいから、とあるパッケージのデザインを依頼され、パッケージは展開してやらないといけないし知識がないから、からその最終先の印刷会社から展開図のデータを支給してくれるようにと、あとデザインの注意点(これはやっちゃいけない等)をそこの製造会社をエンドユーザーから紹介してもらい、お願いしたのが最初。

 

最初は良かったのだが、1校目をエンドユーザーとそのエンドユーザーからの指示で、その製造会社にもPDFを送って後は修正、変更の繰り返しをするだけだと思った矢先、その製造会社から「イラストレーターのデータでくれないか」と依頼があり、僕が「なぜですか?まだ校了じゃないですけど」と言ったところ、「色数が知りたい」との返事。

 

色数?前述したとおりパッケージは疎いので印刷方法が違うのか、と言っても、写真をカラーで使ってるし、全ての色を特色で印刷しない限りは4色じゃないの?と思いながらもデータを渡したのが9月頃。

 

そこからしばらく間が空いて、エンドユーザーより修正の依頼がきた。細かくは書けないので曖昧な書き方で理解できないかもしれないが、エンドユーザーはもちろん印刷やパッケージ等の内容(食品なんで原材料表示とか)には素人。僕も同じく。なので自分でも調べたし、何度となくその製造会社に文字の大きさの制限やこの文言は入れないといけないor入れなくても良いか、など細かく聞いていた。

そのエンドユーザーからの指示はその法的な部分をいじらないといけないから、その製造会社に僕から再度問い合わせて確認もした。それで直して改めてエンドユーザーと製造会社にPDFを送ったのが11月上旬。

 

今度はレスポンスが早かった。でも、前回の確認で「このAの部分をここに移動させるけどいいのか?」と質問し、OKを貰っていたのに「Aの部分がこの位置に置かれていない」と言われ、「いや、こないだ動かしますと言いましたが・・・」と答えるとまたしばらく返事が来なかった。

 

というか、そういうシビアな部分も含めて製造会社とエンドユーザーが打ち合わせしてこっちに指示を出して欲しいと僕は9月くらいから訴えていたのに、エンドユーザーはエンドユーザー、製造会社は製造会社で言ってくるものだから、「仏陀のいとこの妹の旦那様の再来」と言われたこの僕もついに怒ってしまい、製造会社の営業担当を困らせてしまったのが11月下旬。

そしてさらに製造会社からの指示があったが、「先にエンドユーザーと打ち合わせして僕に指示して下さい」とお願いする。いつもこう言うと2週間くらい期間が空いてしまうのに辟易する。

 

その上エンドユーザーからは「今年中に製品化したい」と言われたというのにこの遅さ。

 

そもそも一つのデザインに3ヶ月も4ヶ月もかける行為そのものが信じられない。しかも今までの作業をギュッと詰めると3日で終わってしまうという。

 

そしてようやく校了したのが12月中旬、改めてイラストレーターデータを渡した(途中、2回ほど「色数を知りたいから」という理由でデータを要求されたが、「プロセスなら4色です。特色なら160万色です」と「キリンさんが好きです。でも、象さんの方がもっと好きです」文法を利用し、二度と送らなかった)請求書も発行(製造会社が払う)し、こちらとしては一段落したが、年末に電話があり、「お支払いはするが、製品化できない事態になっている」と製造会社の営業担当から電話があった。

 

こちらとしては「そういうこともあるのだろう。お支払いいただけるなら問題ないです」と答えちなみに理由を聞くと、

 

「ロット数の問題で言われたコスト内で収まらないから」

だった。

いや、最初に概算で出るでしょ。これを聞いてああ、なんて僕は無駄な仕事をしたんだと思い知らされた。

 

箱のパッケージデザイン 最新ベスト125

箱のパッケージデザイン 最新ベスト125

  • 作者: ジョゼップ・M.ガロフェ,尾原美保
  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2017/01/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る