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これをご覧いただきたい。
タンポポである。
一つの箇所に14本花が咲いている。すごい密度だ。今までそんなタンポポをまじまじと見ることもなかったし、興味のカテゴリで言ったらすね毛くらいほとんど、どうでもいい存在だ。
それがこんな有様である。
タンポポってもっと、↓
こういう控えめで、「ホント、すみません」みたいな小心者のイメージだと思ってたのだけど、陰毛に例えるとまだ生え始めの14才・夏くらいのイメージだったのに。
これである。
もう成人だ。ボウボウだ。
かの名投手、元近鉄バッファローズの鈴木啓司選手がアスファルトの隙間から生えている雑草を見て、「なんて生命力なんだ」と感嘆したとか、「なんてセクシーなんだ」とマスターベーションしたとかいうエピソードを聞いたことがあるが、「草魂」だったか。
草魂 はなはだしい のである。
しかもこのタンポポを囲むようにある、
この紫の茎の奴はなんだ。写真は咲いていないが、咲くとタンポポそっくりである。
勝手に品種改良されたやつか、名付けるなら「タンポポポ・ポーポポポポポ」だろう。
このタンポポとタンポポポ・ポーポポポポポポは、「咲き乱れる」という奴だろう。
よくよく思い出せばタンポポは「蒲公英」と見た目よりも不釣り合いな、なかなか格好のよろしい漢字を書く。英語でも「ダンデライオン」ライオンの歯という意味らしいが英語も格好良い。
こんな小さな花を種の存続として永く残すために、タンポポとタンポポポ・ポーポポポポポポが考えた末の結果である。
「咲き乱れる」ことによって「咲き誇る」ということか。